1. ゲームメニュー画面
メニュー画面のゲームボタンを押すと、以下の画面が表示されます。
本アプリケーションではゲームをプレイする際に、以下の項目を選択することができます。
- ルール設定 ポーカーの役の判定基準やカードの配布枚数などゲームのルール
- 経済条件設定: Ring Gameかトーナメント(S&G)、StackやAnteなどチップやベット方法に関するルール
- プレイヤー設定: どのようなNPCと対戦するかの設定
- 操作ログを記録: AIに学習させるために操作履歴を保存するかを選択（このゲームでは対戦相手として自分の操作履歴を学習したアルゴリズム（AI）と対戦することができます。）
このゲームでは、各項目についてユーザが任意の設定を行うことができますが、あらかじめシステムで用意された設定（デフォルト）を利用することができます。ここでは、各種のデフォルト設定について簡単に説明します。一般的によく知られているルールのゲームはデフォルトとして登録されているため、ユーザが細かい設定をしなくてもプレイできるようになっています。
2. ルール設定
ルール設定のデフォルト設定値として用意されているゲームは以下の通りです。個々のゲームのルールに関する説明については、公式ホームページ上で説明を掲載します。ゲーム設定画面から各ゲームのルール設定値を確認することもできます。
| Texas Hold’em | Short Deck Hold’em | Omaha Hold’em |
| 7 Cards Stud | Super Hold’em | Omaha HiLo |
| 7 Cards Stud HiLo | Fix Limit Hold’em | Pot Limit Omaha |
| PL Omaha HiLo | 6 Card Omaha | Lowball |
| Joker as a Bug | Joker Wild | Flop Start Texas Hold’em |
| Turn Start Texas Hold’em | 3 Card Poker |
また、このゲーム独自の特別なルールとして、ランダムにゲームのルールが生成され、プレイヤーが事前にゲームのルールを知ることができないゲームをプレイすることができます。何回かゲームをプレイしながら、ゲームのルール自体を推測しなければならない非常に難しいゲームを楽しむことができます。ランダムの程度によって3つのゲームが用意されています。
- Random Mild: 一般的なポーカーのルールと比較して、2～4つ程度の項目についてランダムにルール変更が行われます。配られるカードの枚数、役の構成ルール、役の強さの順位、特定のカードがワイルドカードになるなどルール変更がされます。平均的にはポーカーのルールを踏襲しており、少し変わったルールになっている程度のゲームになる傾向があります。
- Random Moderate: 一般的なポーカーのルールと比較して、複数の項目についてランダムにルール変更が行われます。ルールの推測が非常に難しくなっており、しばしばポーカーのルールとは思えないルールになります。平均的には、ポーカーのルールからの推測が有効なゲームになる傾向がありますが、正確なルールの把握が容易ではないこともあるかもしれません。
- Random Chaos: ほぼすべてのルールについてランダムに変更が加えられます。しばしばポーカーとしてのルールの原型をとどめていないルールが採用されます。ハイカードにしか見えないカードの組み合わせがストレートフラッシュと判定されるようなルール変更があり得るという意味で、ルールの推測を行うことが非常に困難なゲームになっています。
ランダムにルールが生成されるため、でたらめに見えるかもしれませんが、いずれも本アプリでルールを定義することができる範囲からゲームが生成されます。ユーザによるゲームの定義方法については第5章以降を参照してください。生成される可能性があるルールの組み合わせはそれぞれのレベルで以下の通りです。
- Random Mild: 約1万通り
- Random Moderate: 約1億通り
- Random Chaos: 約1兆通り
3. 経済条件設定
テキサスホールデムなどのポーカーは大きく分けて以下の3つの形態のゲームがあります。
- Ring Game
- Sit & Go (Single Table Tournament)
- MTT (Multi Table Tournament)
Ring Gameは一般的なポーカーのゲームであり、純粋に多くのチップを他のプレイヤーから奪い取ることを競い、より多くのチップの獲得を目指すゲームです。本アプリケーションでは、チップの獲得量に上限があり、より早く上限のチップを獲得することを目指すゲームになっています（上限を大きくしてほぼ無制限にプレイすることも可能です）。ポーカーはスタックの大きさやAnteによって最適な戦略が大きく変わりますが、様々な設定のゲームをプレイすることができます。
Sit & Goは最も長い時間チップを失わないように生き残ることを目的としたゲームです。Ring Gameと異なり、時間経過に応じてBlindの値が少しずつ増加していきます。結果として、強制的に投入しなければならないチップの量が少しずつ多くなるため、徐々に生き残ることが難しくなっていきます。最後の1人になった時点で勝者が確定しゲーム終了になります。
MTTはSit & Goを複数のテーブルで同時進行し、生き残っているプレイヤーが減ってくるとテーブルを結合してゲームを続行し、最後の1人になるまでゲームを繰り返します。参加人数は数十人から数千人になることもあるゲームであり、大規模な大会のようなゲームになります。本アプリケーションではMTTはMulti Playのみ対応しており、Gameボタンから起動したゲーム画面ではプレイすることができません。
4. All-in or Fold (AOF)
このゲームでは特徴的なルールとして、All-inかFoldのみに選択肢を絞ったAll-in or Fold (AOF)というゲームをプレイすることができます。All-in or Foldの場合、一度の敗北ですべてのチップを失うため、トーナメントのような継続したプレイができないゲーム形式が一般的です。しかし、本ゲームではルールに工夫をすることでAOFでもトーナメントのように繰り返しプレイする形式のゲームを楽しむことができます。
具体的には、Stackの他にBankroll（軍資金）という概念を導入して、AOFに拠出するStackと手元に残すチップを分離してゲームをプレイできるようにしています。すなわち、
Bankroll = Stack in the table + Chips on hand
のように表し、一回のAOFで投入するStackと手元に残すチップを区別します。例えば、トーナメントではAOFで敗北してStackが0になっても退場とはならず、Bankrollが0になったときに退場となります。これにより、AOFであっても繰り返しプレイする形式のゲームを実行することができます。AOFではStackの代わりにBankrollがプレイヤーの保有チップとして表示されます。
5. プレイヤー設定
対戦するNPCの設定です。テーブルの人数や対戦相手の性格（Loose or Tight, Aggressive or Passive）などを指定できます。また、NPCの性格はランダムにして行動を読みづらくすることも可能であり、NPCの構成比率などの情報も指定することができます。主な選択肢は以下の通りです。
- Fix 6 TAG: プレイヤー数が6人でTight Aggressive (TAG)なプレイヤーと対戦します。
- Fix 6 LPA: プレイヤー数が6人でLoose Passive (LPA)なプレイヤーと対戦します。
- Fix 9 Mixed: プレイヤー数が9人でTAG,LAG,LPA,TPAの4パターンのNPCがランダムに配置されます。
- Fix 6 Caller: プレイヤー数が6人で対戦相手は常にCallを選択します。
- Float Mixed: ランダムにNPCが離席と参入をして人数が可変になります。TAG,LAG,LPA,TPAの4パターンのNPCがランダムに配置されます。
ゲーム設定画面でテーブルに参加する人数を変えたり、NPCの行動パターンを変えたりなど、様々な設定を指定することが可能です。具体的な設定方法は第5章、及び、第7章を参照してください。
6. ゲーム画面
ゲームが開始されると以下の画面が表示されます。
基本的な操作は右側のActionボタンの中から一つを選択してゲームを進行します。ActionボタンはConfig画面から選択することができます。Configボタンを押すと以下の画面が表示されます。
ゲーム言語ではゲーム画面の中で表示される言語を設定することができます（アプリ全体の言語とは別に設定できます）。RaiseとBetはサイズの大きさが異なるボタンを選んで配置することができます。最大で7個まで選択することができます。画面を閉じると設定が自動で保存されます。
Leaveボタンを押すことでゲームを終了してメニュー画面に戻ることができます。通常のゲームでは即座にゲームを終了することができます。Multi Playの場合は1ハンド終了時にサーバとの接続を切断するため、現在のハンドが終了するまで待機してください。